アフリカ投資について考えてみる
投資の最後のフロンティアとしてアフリカを考えている人もいるかと思います。アフリカは資源国ですし,投資の価値がありそうです。
アフリカ投資ってどうかを考えてみました。
結論
投資先として今時点で慌てて投資する必要はない。
それではそこに行き着いた考察をまとめます。
Point
- アフリカの資源
- フランスによる金融支配
- アフリカの通貨主導権
- 新たな脅威の国について
アフリカには資源が豊富
天然ガス,鉄鉱石,金,ダイヤモンドなどなど
普通に考えるとアラブの石油王みたく富が築けていると想像できます。
ところが実際は,アフリカの状況を見ると最貧国47カ国のうち33カ国を占めている。→70%以上以上がアフリカ
これが意味することはアフリカの
①資源の国内における利権争い
②海外からの略奪
特に②については顕著で,成長がなかなかできない状況となっています。
アフリカはエチオピア以外は植民地となっています。特にフランスの支配が多数占めています。
セーファフラン(CFAフラン)という通貨がアフリカ14カ国で使用されています。
この通貨がキーとなっています。
この通貨は変動為替ではなく固定為替となっています。
1ユーロ 約655CFAフラン
この為替が高く設定されているが故に,資源を輸出したいのですが高いため競争力が弱められている状況に。
→国が成長しにくい
日本円にして毎年54兆円と言われている (フランスはアフリカに依存度が高い)
→お金を稼いでもフランスに搾取されているという構図
中央銀行に常時フランスから2名選定
→アフリカの通貨と言いつつも,実態はフランスが支配している状況
これらの状況を踏まえアフリカが通貨支配から脱するかが鍵となる。
そこで出てくるのが
ECOWASの設立。 アフリカ自身で共同体を作る。
そこでECOというアフリカ独自通貨を運用し,CFAフランからの脱却を目指しました。
ECO:変動相場制,フランスへの献上50%は廃止。常時2名いる駐在者の廃止
しかし,結果は
・固定相場のまま → ECOの名を借りてフランスが介入している
・駐在者廃止したもののフランスからアドバイザーが派遣 → アフリカの通貨主権は握れなく,フランスの通貨主義を認める状態
アフリカのリーダたちも色々通貨の動きを変えようとしているが,難癖つけられて獄中に入れられたり,暗殺されたりと動きを起こすと良くないことがあり,その先に進めない。
そしてさらなる脅威の国
それが『中国』
中国はアフリカに進出を強めている状況。
投資額も多く,数千億円から数兆円の国家プロジェクト規模の力の入れよう。
2010年から2015年で中国からの投資は1400%増加とかなりの力の入れようというのがわかる。
中国の狙いは・・
ズバリ重要なエリアを支配すること
お金をたくさんアフリカの国に貸して,
返済不能になると負債返済のため,その国の土地(エリア)をもらうというやり口。
これは中国の常套手段 (他地域でもやっている)
中国は本当にやり方が賢いですね。抜け目ないです。。(日本もこんなんだからGDPも抜かれますわね)
これらの流れを踏まえ
主にフランス(欧州)がアフリカの資産を狙い
中国がエリアを狙うという構図。
それらを踏まえるとアフリカに投資先として考えるのは今時点では急いで進める必要はないという考えです
ご参考になればと思います。